スチーム式(蒸気式)は、シュリンク包装技術の一つです。この方式は、製品にフィルムを密着させる際に蒸気の熱を活用します。
複雑な形状の容器や非塩ビ系素材のフィルムに対して、高品質な仕上がりを実現するために採用されています。

スチーム式シュリンク包装は、製品に被せたシュリンクフィルムに蒸気を当て、熱収縮させることでフィルムを製品に密着させる方法です。
この技術は、ペットボトル飲料、瓶詰食品、調味料、洗剤など、さまざまな製品の包装に利用されています。

スチーム式シュリンクトンネルでは、ボイラーで生成した蒸気をトンネル内に供給し、製品に被せたフィルムを均一に加熱します。
フィルムが収縮し、製品の形状に沿って密着。蒸気の高い比熱と均一な熱伝導性により、複雑な形状の製品でもムラのない美しい仕上がりが可能となります。
スチーム式シュリンク包装は、以下のような製品で活用されています。
これらの事例から、スチーム式シュリンク包装は多様な製品の包装において、高品質な仕上がりを提供する有効な手段であることがわかります。
業務用のシュリンク包装機には、熱風を使うシュリンクトンネル、手作業向けの工業用ドライヤー(ヒートガン)、蒸気を使うスチーム式など、いくつかの種類があります。ここでは「どんな場合にスチーム式を選ぶべきか」を、製品特性・生産量・コストの3つの観点から解説します。
スチーム式が特に力を発揮するのは、くびれや凹凸のある異形ボトル、瓶、キャップ周りなど、熱風では収縮ムラが出やすい形状の製品です。蒸気は熱を均一に伝えやすいため、フィルム全体を同じように収縮させやすいという特長があります。
水分に弱い製品や、箱物・トレイ物をまとめて包装する用途では、熱風式のシュリンクトンネルも選択肢になります。
スチーム式はボイラーや蒸気供給設備を伴うため、充填・キャッピング・ラベル装着と連動した自動ラインに組み込まれる形が一般的です。一定以上の生産量があり、ラインを連続稼働させる現場ほど導入効果を得やすい方式といえます。
| 生産量の目安 | 検討しやすい方式 | スチーム式の適性 |
|---|---|---|
| 少量・試作・多品種小ロット | 工業用ドライヤー(ヒートガン)、卓上型の包装機 | △:設備が過剰になりやすい |
| 中ロット | シュリンクトンネル(熱風式)、スチーム式 | ○:製品形状や仕上がりの要求次第 |
| 大ロット・連続生産ライン | スチーム式、シュリンクトンネル(熱風式) | ◎:均一な仕上がりを安定して量産しやすい |
※上記は一般的な目安です。実際の適性は製品・フィルム・ライン速度により異なるため、各メーカーへご確認ください。
スチーム式は、ボイラーや蒸気配管、ドレン(排水)処理、乾燥工程などが必要になる場合があり、熱風式と比べて初期投資が大きくなる傾向があります。また、蒸気を生成するための燃料・電力・水のコストも発生します。
一方で、異形容器でシワ・ムラによる不良や手直しが多発している場合は、仕上がりが安定することで不良率や再包装の手間を抑えられる可能性があります。導入時は本体価格だけでなく、以下の項目を含めたトータルコストで比較検討しましょう。
スチーム式が合わない場合は、熱風式のシュリンクトンネルや、小ロット向けの工業用ドライヤー(ヒートガン)もあわせて比較してみてください。メーカーごとの特徴はシュリンク包装機のメーカー一覧で紹介しています。
下記のページでは、「凹凸のある容器を美しく包装したい」(仕上がり重視)、「シンプルな容器を簡単に包装したい」(効率重視)、「複数の容器をまとめて包装したい」(集積重視)という3つの目的別におすすめのシュリンク包装機をご紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
「凹凸のある容器を美しく包装したい」(仕上がり重視)、「シンプルな容器を簡単に包装したい」(効率重視)、「複数の容器をまとめて包装したい」(集積重視)という3つの目的別におすすめのシュリンク包装機をご紹介します。


※参照元:日本テクノロジーソリューション公式HP(https://pack.solution.co.jp/lp/)
2025年1月10日調査時点