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LDPEシュリンクフィルム

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LDPEシュリンクフィルムとは?特徴と用途を解説

LDPEシュリンクフィルムは、低密度ポリエチレン(Low-Density Polyethylene)を主原料とする、強度と柔軟性に優れたフィルムです。シュリンクフィルムの中では、特に「重量物」や「集積包装」といった、産業・物流分野で活躍する「ヘビーデューティー(高耐久)」な役割を担っています。

POF(ポリオレフィン)やPVC(ポリ塩化ビニル)が、商品を一つひとつ美しく見せるための「個包装」や「内装」で使われることが多いのに対し、LDPEは缶飲料のマルチパックや建築資材の保護など、より過酷な環境下で商品を束ね、守るための「外装」や「輸送包装」として使用されるのが大きな特徴です。一般的にフィルムが厚く、非常に丈夫に作られています。

主な特徴

LDPEシュリンクフィルムは、その用途に合わせて以下のような特徴を持っています。

主な用途

その優れた強度と保護性能から、以下のような産業・物流シーンで広く活用されています。

食品用途とポジティブリスト制度

LDPEシュリンクフィルムも、他の合成樹脂フィルムと同様に、食品に接触する可能性がある場合は「ポジティブリスト制度」の対象となります。

LDPEの主原料である低密度ポリエチレンは、POF同様に安全性の高い素材として一般的にポジティブリストに収載されています。しかし、LDPEの用途は缶やペットボトルを束ねる二次包装が主であり、食品そのものに直接触れるケースは比較的少ないです。それでも、万が一の容器破損による接触などを考慮し、制度への適合は求められます。

結論として、たとえ二次包装であっても、食品関連の用途で使用する際は、必ずメーカーから「適合証明書」等を取り寄せ、安全性を確認することが重要です。

LDPEシュリンクフィルムのメリット・デメリット

産業用途で重宝されるLDPEですが、その特性はメリットにもデメリットにもなります。POFやPVCと比較しながら見ていきましょう。

メリット

抜群の強度と保護性能

最大のメリットは、その圧倒的な強度です。数十キログラムにもなる商品を束ねても破れることなく、輸送中の荷崩れや商品の破損を防ぎます。フィルム自体が厚く、クッション性もあるため、外部からの衝撃や擦れに対する保護性能は他のフィルムより格段に優れています。

重量あたりのコストパフォーマンス

LDPEの樹脂原料は、世界で最も広く使用されているプラスチックの一つであり、非常に安価です。そのため、フィルムの重量(kg)あたりの単価は、他のシュリンクフィルムと比較して安価になる傾向があります。

優れた耐候・防水性

屋外での長期保管や、雨天時の輸送など、厳しい環境に耐えることができます。建築資材や大型の工業製品など、屋内に保管できないような商品の保護にも適しています。

デメリット

透明度が低い

POFやPVCが持つような高い透明性(クリアさ)はありません。一般的に乳白色がかった半透明であり、商品を美しく見せる「美粧性」を目的とした包装には不向きです。あくまで商品を「保護」するための実用的なフィルムです。

多くの熱量と大きな設備が必要

フィルムが厚いため、収縮させるには多くの熱エネルギーを必要とします。そのため、熱源となるシュリンクトンネルも、POFなどに使うものより大型でパワフルなものが必要になります。家庭用のドライヤーやヒートガンでは、きれいに収縮させるのは困難です。

仕上がりの美観は劣る

収縮後の仕上がりは、POFのように商品にぴったりと張り付くようなものではなく、比較的緩やかです。特にスリーブ包装(商品の側面が開いている包装形態)の場合、開口部に「ブルズアイ」と呼ばれる牛の目のような特徴的な円形の跡が残ります。この見た目は、主に輸送・保護目的の包装ならではのものです。

選び方のポイント|厚み・収縮率・加工性

自社の用途に最適なLDPEシュリンクフィルムを選ぶためには、そのスペックを正しく理解する必要があります。ここではLDPEフィルムを選定する上での具体的な比較ポイントを解説します。

厚み (μm)|最も重要な強度基準

LDPEフィルム選定において、厚みは最も重要な要素です。包装する商品の総重量や形状、求められる保護レベルによって最適な厚みを選択します。

収縮率 (%)|荷物を固定する力を決める

LDPEの収縮率は、仕上がりの美しさよりも「商品をどれだけ強く固定できるか(静的保持力)」という観点で選ばれます。タテ方向(MD)とヨコ方向(TD)の収縮バランスを調整することで、様々な形状の商品に対応します。

例えば、長い商品を束ねる場合はヨコ方向の収縮を強く、背の高い商品を固定する場合はタテ方向の収縮を強くするなど、目的に応じた設計が可能です。

加工性|付加価値・特殊性能の選択

基本的な性能に加え、用途に応じて様々な特殊加工を施すことができます。

POF・PVCとの使い分け

LDPEフィルムの選定で最も重要なのは、他のフィルムとの「目的」の違いを理解することです。乗用車とトラックを選ぶように、目的が違えば選ぶべきフィルムも全く異なります。

「個包装・美粧性」ならPOF・PVC

商品の価値を高め、店頭で消費者に美しく見せたいのであれば、透明度の高いPOFやPVCを選びます。商品の「最終消費者に見せる顔」を作るのがPOF/PVCの役割です。

「集積・保護・輸送」ならLDPE

商品を安全に運び、保管するために束ねたり、工場や倉庫で保護したりするのが目的ならば、強度に優れたLDPEが最適です。「物流・保管現場の縁の下の力持ち」がLDPEの役割です。

【目的別】シュリンク包装機
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まとめ

LDPEシュリンクフィルムは、商品を美しく見せるための包装ではなく、商品を「安全に運び、保管する」という目的のために特化した、産業・物流用の包装資材です。その抜群の強度と保護性能は、飲料の集積包装から重量のある工業製品の保護まで、幅広い分野で活躍しています。

POFやPVCのような透明性や美しい仕上がりはありませんが、コストパフォーマンスと耐久性が求められるシーンでは、他のフィルムにはない絶大な信頼性を提供します。まさに「縁の下の力持ち」として、日本の物流と産業を支える重要なフィルムと言えるでしょう。

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【目的別】
おすすめシュリンク包装機3選

「凹凸のある容器を美しく包装したい」(仕上がり重視)、「シンプルな容器を簡単に包装したい」(効率重視)、「複数の容器をまとめて包装したい」(集積重視)という3つの目的別におすすめのシュリンク包装機をご紹介します。

食品類・洗剤などの異形容器
デザインボトル、瓶・缶など
日本テクノロジーソリューション
引用元:日本テクノロジーソリューション公式HP https://pack.solution.co.jp/products/index4.html
凹凸のある容器
美しく包装したい
TORNADO®
(日本テクノロジーソリューション)
おすすめの理由
  • 特許取得の熱旋風式でムラのない仕上がりを実現
  • 加熱時間は約1秒で、熱に弱い内容物に影響を与え
主な導入企業・業界

キューピー、味の素食品、ロート製薬、富士薬品、資生堂、花王、マンダム、P&G、アース製薬

菓子類の箱やトレイ食品
ティッシュ箱など
成光産業
引用元:成光産業公式HP https://seikosan.com/products/shrink/modular/#modular01
シンプルな容器
簡単に包装したい
トンネル型モジュラーシリーズ
(成光産業)
おすすめの理由
  • 対象物のサイズが変わってもPボタンを押すだけで完了
  • シール線の強制水冷により、長時間の連続作業が可能
主な導入企業・業界

飲食業、EC事業、インターネット通販事業、倉庫業

大ロットのボトル・瓶
など
ハナガタ
引用元:ハナガタ公式HP https://www.hanagata.co.jp/products/sleeve-square/
複数の容器
まとめて包装したい
スリーブ・四方シール包装機
(ハナガタ)
おすすめの理由
  • 1分で最大20パックとスピーディーな処理能力を発揮
  • ヒートシール対応で重量のある製品も高強度で包装
主な導入企業・業界

ティーケーシン、ワールド、田中屋、ヤマリア

※参照元:日本テクノロジーソリューション公式HP(https://pack.solution.co.jp/lp/)
2025年1月10日調査時点