超薄肉(ダウゲージ)シュリンクフィルムとは、従来のシュリンクフィルムより大幅に薄く設計された、省資源・高効率な次世代フィルムです。「ダウゲージ(Downgauged)」とは“薄肉化”を意味し、一般的なPOFシュリンクフィルムが15〜25μmであるのに対し、超薄肉タイプは8〜12μm程度まで薄く加工されます。
薄肉化でありながら、特殊多層構造により強度・柔軟性・透明性を維持できる点が特徴で、環境負荷の低減・ランニングコスト削減・高速ライン対応など、現代の包装ニーズに合致したフィルムとして注目されています。
薄肉・軽量でありながら強度が求められる用途で広く活用されています。
超薄肉フィルムは一般的にPOF(ポリオレフィン系)をベースとした多層構造で作られるため、食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度に適合しやすい素材です。
食品包装に使用する際は、他フィルムと同様に、添加剤・接着層など全構成物質が制度に適合していることが必須です。食品用途で採用する場合は、PL適合証明書の取得を推奨します。
薄さによるメリットは多岐にわたりますが、注意点も存在します。導入前に総合的に判断することが重要です。
薄肉化により樹脂使用量を20〜40%削減できる場合があり、環境配慮(SDGs・脱プラ)に取り組む企業から高い評価を得ています。包装ごみ排出量の削減にも大きく貢献します。
薄いため1ロールあたりの長さが増え、交換頻度が減少します。輸送コスト・保管コスト・交換作業の省力化など、トータルコスト削減につながる点が大きなメリットです。
超薄肉でありながら透明度が高く、包装後の商品を美しく魅せることができます。薄さゆえにシワが目立ちにくく、フィット感のある美しい仕上がりを実現します。
薄くしなやかで、不規則形状の製品にも密着しやすい特性があります。複雑な形の包装にも対応可能です。
薄肉設計により加熱時の収縮応答が早く、高速包装機での安定性が高い点も評価されています。
多層構造により強度は確保されていますが、極端に鋭利な角を持つ商品に対しては破れやすくなる場合があります。実機テストが必須です。
薄肉化により収縮応力が低めに設定されているタイプが多く、強く固定したい用途には不向きなことがあります。
薄いためシール条件(温度・圧力・時間)の調整が必要であり、既存ラインに導入する場合はテストが求められます。
超薄肉フィルムは通常のPOFと比べて繊細な特性を持つため、製品や機械に合わせた選定が重要です。
超薄肉フィルムの一般的な厚みは8〜12μmです。
MD(縦方向)・TD(横方向)の収縮バランスは外観に影響します。薄肉フィルムは変形が出やすいため、容器形状に合った収縮バランスが重要です。
薄肉フィルムは熱応答が速いため、トンネル温度・風量の最適化が求められます。
超薄肉(ダウゲージ)シュリンクフィルムは、環境対応・コスト削減・高速生産に最適化された次世代フィルムです。薄肉化でありながら透明性・柔軟性・外観品質を維持できる性能は、従来のPOFシュリンクフィルムの価値を大きく広げています。
強度や収縮力は用途によって注意が必要ですが、正しく選定すれば包装コスト削減・生産効率向上・環境負荷低減を同時に実現することができます。
脱プラスチックやCO₂削減に取り組む企業にとって、今後ますます重要な選択肢となるフィルムです。
「凹凸のある容器を美しく包装したい」(仕上がり重視)、「シンプルな容器を簡単に包装したい」(効率重視)、「複数の容器をまとめて包装したい」(集積重視)という3つの目的別におすすめのシュリンク包装機をご紹介します。


※参照元:日本テクノロジーソリューション公式HP(https://pack.solution.co.jp/lp/)
2025年1月10日調査時点