本記事では、シュリンク包装におけるAIの活用方法と具体的な活用事例を紹介します。
既存のシュリンク包装機に取り付けられる、AIを活用した調整システムが登場しています。容器の形状・材質・大きさ・使用するフィルムなどを入力すると、AIが「熱の温度」や「流すスピード」といった機械の動作条件を自動で算出するのが主な特徴です。
シワや色ムラなどの仕上がり不良が発生した場合でも、その症状を入力するとAIが調整し直してくれます。こうしたやり取りを繰り返すことで、機械の精度をより高めていくことが可能です。
AIを活用したシュリンク包装機調整システムには、次のメリットがあります。
AIは、カメラを使ったシュリンク包装の外観検査にも用いられています。破れや剥がれなど事前に学習したデータをもとに、状態不良をリアルタイムで検出します。人間が行う目視検査のような柔軟な判断ができるため、これまでの機械では難しかった「曖昧な不良」も見つけ出します。
AIを活用した外観検査の主なメリットは、次の通りです。
なお、検査の精度をさらに高めていくためには、良品・不良品のデータをしっかり読み込ませて「AIを賢く育てること」が大切なポイントです。
熱旋風式シュリンク装置に対応したAI搭載型シュリンク調整システムです。容器やフィルムの条件を登録するだけで、ノウハウを学習したAIが適切な動作条件(温度や風量など)を算出し、自動で設定に反映します。シワや色ムラなどの仕上がり不良が生じた場合にも、状態に応じた再計算を行うことで、使用を重ねるほど調整精度の向上が期待できます。
参照元:日本テクノロジーソリューション株式会社(https://pack.solution.co.jp/products/index10.html)
AIを用いて、食品のシュリンク包装の破れを簡易的に検証した事例です。AI検証の結果は、次の通りです。
| 分類 | 正判定の割合 |
|---|---|
| 目視で容易に発見できる程度の破れ | 8割程度 |
| 目視でも発見が難しい程度の破れ | 5割程度 |
検証結果では5~8割程度の正判定となっていますが、より多くのデータを学習させることでAI判定の精度はさらに向上します。
参照元:株式会社スカイロジック(https://pr.mono.ipros.com/skylogiq/product/detail/2001415554/)
検査員の負担増や人材不足、タクトタイム内での目視検査が課題となる飲料のシュリンク包装に対し、AIで検証を自動化しました。破れ・ハガレ・シワ・異物・汚れなどの不良をAIが検知し、光沢のある円形ワークでも適切な撮像を提案できるため、ライン上でリアルタイムに異常検知できました。
参照元:株式会社MENOU(https://menou.co.jp/casestudy/ai-inspection/introduction/wine)
シュリンク包装においても、AIを活用した省人化や自動化が進んでいます。具体例として、シュリンク包装機調整システムや外観検査が挙げられます。導入方法により得られる効果やメリットは異なるため、自社に適した形でAIを活用することが大切です。
「凹凸のある容器を美しく包装したい」(仕上がり重視)、「シンプルな容器を簡単に包装したい」(効率重視)、「複数の容器をまとめて包装したい」(集積重視)という3つの目的別におすすめのシュリンク包装機をご紹介します。


※参照元:日本テクノロジーソリューション公式HP(https://pack.solution.co.jp/lp/)
2025年1月10日調査時点