OPSシュリンクフィルムとは、ポリスチレン(PS)を二軸方向に延伸(オリエンテッド)加工したシュリンクフィルムです。主にシュリンクスリーブやラベル用途で使用されており、軽量性とコストバランスに優れた素材として長年利用されてきました。
OPSはPETGやPVCと比べると収縮率はやや低いものの、薄肉化しやすく、軽量で扱いやすい点が特徴です。比較的シンプルな形状の容器や、コストを重視した大量生産品のパッケージで多く採用されています。
OPSシュリンクフィルムは、コストパフォーマンスと加工性を活かし、以下のような用途で使用されています。
OPSシュリンクフィルムも、食品容器の外装として使用される場合には「ポジティブリスト制度」の対象となります。
オリエンテッドPSは、食品包装用途で一定の使用実績を持つ樹脂素材ですが、印刷インキ・添加剤・帯電防止剤など、すべての構成要素が制度に適合している必要があります。
食品用途で使用する際は、必ずメーカーからPL適合証明書を取得し、想定される使用条件(温度・接触形態)に適合しているかを確認することが重要です。
OPSはコスト重視のスリーブ用途で強みを発揮する一方、素材特有の注意点も存在します。
OPSは比重が軽く、薄肉化もしやすいため、フィルム使用量を抑えやすく、材料コストを低減できます。大量生産・低価格帯商品の包装に適した素材です。
比較的低温で収縮するため、シュリンク条件の設定が容易で、既存ラインへの導入もしやすい特性があります。
表面が平滑で、グラビア印刷などに対応しやすく、シンプルなデザイン表現に向いています。
PETGやPVCと比較すると収縮率が低く、くびれや段差の大きい容器ではシワや歪みが出やすい傾向があります。形状が比較的単純な容器向きです。
OPSは硬めの素材特性を持つため、収縮時や低温環境下で割れ・白化が発生する場合があります。外観品質が重要な製品では注意が必要です。
PS系素材はリサイクル性や環境配慮の観点から、採用を見直す動きもあります。近年では、より環境対応性の高いPETGやPOF系への切り替えが進んでいます。
OPSシュリンクフィルムを採用する際は、用途と容器形状を踏まえた適切な仕様選定が重要です。
OPSシュリンクフィルムの一般的な厚みは35〜45μmです。
OPSは主にTD(横方向)で40〜60%程度の収縮率が一般的です。容器形状に対して過不足のない収縮率を選定することが重要です。
OPSは比較的低温で収縮しますが、急激な加熱には注意が必要です。
OPSシュリンクフィルム(オリエンテッドPS)は、コストパフォーマンスと軽量性を重視したスリーブ用途向けの定番素材です。大量生産・価格訴求型商品のパッケージにおいて、長年にわたり活用されてきました。
高い収縮率や形状追従性が求められる用途には不向きな場合もありますが、容器形状と条件を正しく選定すれば、安定した包装品質を実現できます。用途とコストのバランスを重視する企業にとって、有効な選択肢の一つと言えるでしょう。
「凹凸のある容器を美しく包装したい」(仕上がり重視)、「シンプルな容器を簡単に包装したい」(効率重視)、「複数の容器をまとめて包装したい」(集積重視)という3つの目的別におすすめのシュリンク包装機をご紹介します。


※参照元:日本テクノロジーソリューション公式HP(https://pack.solution.co.jp/lp/)
2025年1月10日調査時点