シュリンクフィルムへの印字・マーキングをラインに組み込む場合は、フィルム収縮によるデザインの変形や使用するインクの特徴などを考慮することが大切です。本記事では、シュリンクフィルムへの印字・マーキングのメリットと注意点を解説します。
シュリンクフィルムに製造番号やシリアル番号、消費期限などを印刷すれば個体識別ができるため、トレーサビリティが高まります。主なメリットは、トラブルの原因を把握し、問題を早期に解決しやすくなることです。
個体識別によって製品情報を管理システムと連携させれば、在庫状況をリアルタイムで把握できるようになり、過剰生産の防止や先入先出の徹底に役立ちます。
また、シュリンクフィルムに対応したデジタルプリンターを導入して自社で印字を行えば、必要な枚数だけ印刷できるため、「フィルム資材」の在庫もコントロールしやすくなります。版代が発生しないというコスト面のメリットも見逃せません。
ラベルの印刷や貼り付け工程を省略できるため、業務効率化が促進されます。さらに、手作業による貼り付けミスや手戻りを削減できる点も大きなメリットです。
シュリンクフィルムの印刷方式には、グラビア印刷やデジタル印刷などがあります。それぞれの特徴は以下の通りです。
| 印刷方法 | 特徴 |
|---|---|
| グラビア印刷 | 大量生産に向いている コストを抑えやすい 印刷版のコストがかかる |
| デジタル印刷 | 少量生産に向いている 大量生産では割高になる 印刷版を必要としない |
用途に合わせて、印刷方式を選択することが重要です。
シュリンクフィルムへ印刷するタイミングは、フィルムを加熱する前と後に分かれます。フィルム加熱前に印刷する場合は、熱による収縮に注意しなければなりません。量産前に試作を行って収縮率を正確に把握し、変形しやすい箇所へのバーコードやブランドロゴの配置は避けるように設計しましょう。
フィルム加熱後の印刷は、シュリンク包装にロット番号や日付を印字するために用いられています。
シュリンクフィルムへの印刷には、UVインクや水性インク、溶剤系インクなどが用いられます。それぞれの特徴は次の通りです。
| インクの種類 | 特徴 |
|---|---|
| UVインク | UV照射でインクが硬化する 割れや白化が起こることがある |
| 水性インク | 環境に優しい 乾燥に時間がかかる |
| 溶剤系インク | 割れが発生しにくい 乾燥するまでの時間が短い |
インクの付着しやすさは、フィルムの種類によって異なります。印刷性を高めるために、化学処理やプラズマ処理などの前処理を行う場合もあります。
自社に適した印刷方式の選定に加え、フィルム収縮によるデザインの変形や、インクの特性などを考慮したうえで包装ラインを構築しましょう。印字・マーキングを含む一連の工程を1つのラインに統合すると、作業効率を高められます。
大量生産や同じデザインが多い場合はグラビア印刷が、少量多品種生産や個体識別を目的とする場合はデジタル印刷が向いています。印刷するタイミングやインクの種類を工夫すると、歩留まりや生産効率を高められます。トレーサビリティを高めたいときは、ナンバリングに対応している設備を選びましょう。
「凹凸のある容器を美しく包装したい」(仕上がり重視)、「シンプルな容器を簡単に包装したい」(効率重視)、「複数の容器をまとめて包装したい」(集積重視)という3つの目的別におすすめのシュリンク包装機をご紹介します。


※参照元:日本テクノロジーソリューション公式HP(https://pack.solution.co.jp/lp/)
2025年1月10日調査時点