PETGシュリンクスリーブフィルムとは、PET(ポリエチレンテレフタレート)をグリコール変性した樹脂(PETG)を原料とする、シュリンクスリーブ専用の高収縮フィルムです。主にボトルや容器の外周を覆う「スリーブラベル用途」に特化して使用されており、複雑な形状にも美しく密着する高い収縮性能を持っています。
ガラスやPETボトル、異形容器などに対しても優れた追従性を発揮し、360度フルデザインが可能な高意匠パッケージを実現できる点が最大の特徴です。飲料・食品・化粧品・日用品など、ブランド訴求が重要な分野で広く採用されています。
PETGシュリンクスリーブフィルムは、高い収縮率と印刷適性を活かし、以下のような用途で使用されています。
PETGシュリンクスリーブフィルムは、食品容器の外装ラベルとして使用される場合でも、「ポジティブリスト制度」の対象となります。
PETG自体はPET系樹脂として食品包装分野で広く使用実績のある安全性の高い素材ですが、印刷インキ・添加剤・接着層など、すべての構成要素が制度に適合している必要があります。
食品用途で使用する場合は、必ずメーカーからPL適合証明書を取得し、自社製品の使用条件に適合しているかを確認することが重要です。
PETGはスリーブ用途において多くの利点を持つ一方、注意すべき点も存在します。
PETGは横方向(TD)で70%前後の高い収縮率を持ち、複雑な形状のボトルにも均一にフィットします。くびれや段差のある容器でも、シワや歪みを抑えた美しい仕上がりが可能です。
表面が平滑でインキ密着性が高く、グラビア印刷やデジタル印刷に適しています。360度全面デザインによる高いブランド訴求力を実現できます。
PETGは透明度が高く、印刷後も鮮やかな発色と光沢を保持します。高級感のあるパッケージを求める製品に適しています。
収縮時や輸送時にフィルムが白化しにくく、外観品質を安定して維持できます。特に低温環境下でも性能が安定しています。
PETGはPVCやOPSと比較すると原材料コストが高く、フィルム単価はやや高めになります。そのため、付加価値の高い製品での採用が中心です。
高収縮フィルムであるため、シュリンク温度や風量の調整を誤ると歪みが発生する可能性があります。機械設定とテストが不可欠です。
PETボトルにPETGスリーブを装着する場合、分別性を考慮したミシン目加工や容易剥離設計が求められます。
PETGシュリンクスリーブフィルムは、用途や設備条件に応じた適切なスペック選定が重要です。
一般的な厚みは35〜50μmが主流です。
PETGはTD方向の高収縮が特徴ですが、容器形状に応じた収縮カーブ設計が重要です。急激な段差がある場合は、収縮分布を考慮したグレード選定が必要です。
蒸気式・熱風式シュリンクトンネルとの相性確認が重要です。
PETGシュリンクスリーブフィルムは、高い収縮性能と優れた意匠性を両立した、スリーブラベル用途の代表的な素材です。複雑な形状の容器にも美しくフィットし、ブランド価値を最大限に引き出すパッケージを実現します。
コストや熱管理、リサイクル配慮といった課題はありますが、それを上回るデザイン性・仕上がり品質を提供できる点が大きな魅力です。高付加価値商品・差別化パッケージを目指す企業にとって、非常に有力な選択肢と言えるでしょう。
「凹凸のある容器を美しく包装したい」(仕上がり重視)、「シンプルな容器を簡単に包装したい」(効率重視)、「複数の容器をまとめて包装したい」(集積重視)という3つの目的別におすすめのシュリンク包装機をご紹介します。


※参照元:日本テクノロジーソリューション公式HP(https://pack.solution.co.jp/lp/)
2025年1月10日調査時点