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シュリンク包装に使われるフィルムの種類

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シュリンク包装は、製品を密着して包み込むことで保護や美観を実現する包装方法です。使われるフィルムは一種類ではなく、それぞれの素材が異なる特性を持ちます。

PVCやPETをはじめとする代表的なシュリンクフィルムの特徴を取り上げ、適材適所の活用方法を紹介します。

フィルムの種類 長所 短所
PVC
(ポリ塩化ビニル)
  • 低温で収縮する
  • 成型加工が容易
  • 透明度が高い
  • コシが強い
  • 自然収縮を起こしやすい
  • シール面が破れやすい
OPS
(ポリスチレン)
  • 透明度が高い
  • 熱収縮性が良い
  • 衝撃に弱い
  • 自然収縮しやすい
  • 耐薬品性が低い(有機溶剤に溶ける)
PET
(ポリエチレンテレフタレート)
  • 透明度が高い
  • 強度が高い
  • 耐薬品性に優れている
  • 寸法安定性が高く、印刷ラベルに適している
  • 加工が難しい
  • 開封が困難
PP
(ポリプロピレン)
  • 透明性が高い
  • 耐寒性、防湿性、耐熱性に優れている
  • コストが比較的安い
  • 印刷加工がしやすい
  • 自然収縮を起こしやすい
  • シール面が破れやすい
PE
(ポリエチレン)
  • シール強度が高く、重量物に適している
  • 収縮率が非常に大きい
  • 弾力性がある
  • 透明度が低い
  • 収縮に時間がかかる
PO
(ポリオレフィン)
  • 収縮率が高く、仕上がりが良い(ツノ、シワが少ない)
  • 突刺、引裂強度が強い
  • 比較的低温で加工可能で、製品に余計な熱がかかりにくい
  • 価格が比較的高い
  • 開封性が悪い
スマートフィルム
  • 耐熱性や耐久性が高い
  • QRコードやバーコードを直接印刷可能でトレーサビリティが向上
  • 導入コストが高い
  • 特定の印刷技術や機器が必要となる場合がある
環境配慮型フィルム
  • 生分解性やリサイクル可能な素材を使用
  • 環境負荷を軽減
  • 従来のフィルムに比べてコストが高い場合がる
  • 特定の条件下での性能に制約がある

シュリンクフィルムの種類と特徴

【汎用】PVC(ポリ塩化ビニル)|安価で低温収縮が可能

PVCは最もポピュラーで、コストパフォーマンスに優れた汎用素材です。比較的低い温度で収縮が始まるため、高価な設備がなくても扱いやすく、コストを最優先したい場合に最適です。

透明度が高く、仕上がりにしっかりとしたコシが出るため、雑貨や文具など多種多様な製品に利用されています。ただし、長期保管時の自然収縮には注意が必要です。

【ラベル用】OPS(ポリスチレン)|ミシン目が裂けやすく分別に最適

主に飲料ボトルのシュリンクラベルとして多用される素材です。最大の特徴は、ミシン目に沿って軽い力で綺麗に裂ける点にあります。消費者がリサイクル時にラベルを剥がしやすく、分別のしやすさを追求する製品に最適です。

透明度が高く、パリッとした硬めの質感がデザイン性を引き立てます。耐薬品性が低いため、中身の成分との相性確認が推奨されます。

【ラベル用】PET(ポリエチレンテレフタレート)|耐熱性とリサイクル適性

OPSと同じくラベル用途が主ですが、より耐熱性が高く、PETボトルリサイクルのスキームに適応しやすい素材です。寸法安定性が高いため、高精細なデザインの印刷ラベルに多く採用されています。

非常に丈夫で衝撃に強い反面、OPSに比べると引き裂きに強い(裂けにくい)ため、開封性を高めるにはミシン目加工などの設計が重要になります。

【食品・日用品】PP(ポリプロピレン)|高透明で防曇性がある

スーパーの野菜包装やパンの個包装などで活躍する素材です。中身をクリアに見せる高い透明度と、温度変化で曇りにくい防曇性を併せ持っており、食品の鮮度感と視認性を最大限に高めます。

耐熱性・防湿性にも優れており、コストも比較的安価です。自然収縮やシールの破れやすさに配慮しながら運用するのがポイントです。

【輸送・集積】PE(ポリエチレン)|厚手で強度が高い

個包装よりも、瓶や缶のまとめ売り(集積包装)や輸送時の外装保護に特化した素材です。厚手で弾力性があり、非常に強度が高いため、重量物でもがっちりとホールドして荷崩れを防ぎます。

透明度は他の素材に劣りますが、物流現場でのダメージから商品を守る業務用途では、そのタフさが最大のメリットとなります。

【高機能】PO(ポリオレフィン)|強靭で有毒ガスが出ない

環境への配慮からPVCに代わって普及した高機能素材です。燃焼時にダイオキシンなどの有毒ガスが発生せず、かつPVC以上の強靭さを持っています。食品包装の安全性と、破れにくい保護性能を両立したい現場で主流となっています。

低温での加工も可能で、突刺しや引裂きにも強いため、複雑な形状の高級ギフト包装などにも適しています。

【薄肉・高強度】スマートフィルム|コスト削減と環境対応

特殊な製法により、薄くても極めて高い強度を維持できる次世代の高機能フィルムです。フィルムを薄くできる(薄肉化)ため、使用する原材料の削減につながり、トータルコストの低減と環境負荷の軽減を同時に実現します。

単なる「包む」役割を超え、原料削減によるSDGsへの貢献や、物流効率の向上を目指す企業の採用が進んでいます。

環境配慮型フィルム

リサイクル樹脂の配合や植物由来のバイオマス原料を使用し、環境負荷の軽減を最優先に設計されたフィルムです。カーボンフットプリントの抑制など、企業の環境姿勢を具体化するパッケージとして注目されています。

従来品と比較して透明度や収縮性能に若干の制約がある場合もありますが、環境意識の高い市場向けの製品には欠かせない選択肢となっています。

【用途別】最適なシュリンクフィルムの選び方

包装したい製品や目的に合わせ、適した材質を逆引きでご確認いただけます。

ボトル・容器のシュリンクラベル(PET/OPS)

ペットボトルや化粧品容器など、複雑な形状にフィットさせつつデザインを施すなら、印刷適性と収縮率に優れたPETやOPSが最適です。360度全面へのデザインが可能で、ブランド力を高めます。

化粧品・箱物の個包装(PO/PVC)

箱の汚れ防止や未開封証明を目的とする場合は、透明度が高く仕上がりが美しいPO(ポリオレフィン)や、低温で加工しやすいPVCが選ばれます。製品の質感を損なわず、清潔感を保ちます。

重量物・輸送用パック(PE)

強靭なホールド力が必要な集積包装に適した素材です。シール強度と弾力性に優れたPE(ポリエチレン)が、飲料ケースや工業製品の荷崩れを強力に防ぎます。

下記のページでは、「凹凸のある容器を美しく包装したい」(仕上がり重視)、「シンプルな容器を簡単に包装したい」(効率重視)、「複数の容器をまとめて包装したい」(集積重視)という3つの目的別におすすめのシュリンク包装機をご紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

【目的別】シュリンク包装機
おすすめ3選を見る

【目的別】
おすすめシュリンク包装機3選

「凹凸のある容器を美しく包装したい」(仕上がり重視)、「シンプルな容器を簡単に包装したい」(効率重視)、「複数の容器をまとめて包装したい」(集積重視)という3つの目的別におすすめのシュリンク包装機をご紹介します。

食品類・洗剤などの異形容器
デザインボトル、瓶・缶など
日本テクノロジーソリューション
引用元:日本テクノロジーソリューション公式HP https://pack.solution.co.jp/products/index4.html
凹凸のある容器
美しく包装したい
TORNADO®
(日本テクノロジーソリューション)
おすすめの理由
  • 特許取得の熱旋風式でムラのない仕上がりを実現
  • 加熱時間は約1秒で、熱に弱い内容物に影響を与え
主な導入企業・業界

キューピー、味の素食品、ロート製薬、富士薬品、資生堂、花王、マンダム、P&G、アース製薬

菓子類の箱やトレイ食品
ティッシュ箱など
成光産業
引用元:成光産業公式HP https://seikosan.com/products/shrink/modular/#modular01
シンプルな容器
簡単に包装したい
トンネル型モジュラーシリーズ
(成光産業)
おすすめの理由
  • 対象物のサイズが変わってもPボタンを押すだけで完了
  • シール線の強制水冷により、長時間の連続作業が可能
主な導入企業・業界

飲食業、EC事業、インターネット通販事業、倉庫業

大ロットのボトル・瓶
など
ハナガタ
引用元:ハナガタ公式HP https://www.hanagata.co.jp/products/sleeve-square/
複数の容器
まとめて包装したい
スリーブ・四方シール包装機
(ハナガタ)
おすすめの理由
  • 1分で最大20パックとスピーディーな処理能力を発揮
  • ヒートシール対応で重量のある製品も高強度で包装
主な導入企業・業界

ティーケーシン、ワールド、田中屋、ヤマリア

※参照元:日本テクノロジーソリューション公式HP(https://pack.solution.co.jp/lp/)
2025年1月10日調査時点